
梅雨の自宅グルーミング5ステップ|皮膚トラブルを防ぐ正しいケア法
PETTAS 編集部
ペット健康管理の最新情報をお届け
梅雨の湿気で犬猫の皮膚トラブルが急増中。自宅でできるブラッシング・シャンプー・乾燥の正しい順番を5ステップで解説。獣医師に相談すべきサインも掲載。今すぐチェック。
目次(8)
最終更新: 2026-06-19
梅雨のグルーミング、ちゃんとできていますか?
「梅雨になってから何となく体を掻く回数が増えた」「毛がベタついてニオイが気になる」——そんな変化に気づいている飼い主さんは多いのではないでしょうか。実は、皮膚科系のトラブルは梅雨〜夏にかけてが最も多く、日本獣医師会の調査では犬の皮膚疾患は夏季に年間の約40%が集中すると報告されています。湿度が高くなると皮膚表面の雑菌やマラセチア(酵母菌)が増殖しやすくなり、かゆみ・赤み・脱毛などを引き起こしやすくなるのです。
この記事では、梅雨の時期に飼い主が自宅でできるグルーミングの正しい手順を5ステップで解説します。「どの順番でやるか」「どこで間違えやすいか」を具体的にお伝えしますので、ぜひ今日のケアから取り入れてみてください。
なぜ梅雨はグルーミングが特に重要なのか
湿度が70〜80%を超える梅雨の環境では、皮膚と被毛のあいだに湿気がこもりやすくなります。これが問題になる理由は大きく3つです。
- 雑菌・真菌の増殖:蒸れた皮膚はマラセチアや細菌が繁殖しやすい培地になります。特に耳の付け根、脇の下、指の間など「皮膚がたたまれている部分」は要注意です。
- 換毛期との重なり:春の換毛が完全に終わっていない個体では、抜け毛が被毛の奥に絡まったまま残り、湿気を閉じ込めてしまいます。
- 散歩後の乾燥不足:梅雨の散歩では足先や腹周りが濡れたままになりがち。乾かさずにいると、指間炎や湿疹につながるケースがあります。
この3つを防ぐために、グルーミングの「頻度」と「手順」を少し見直すだけで、皮膚トラブルのリスクをぐっと下げることができます。
自宅グルーミング5ステップ|正しい順番と頻度
ステップ1:ブラッシング(週2〜3回)
シャンプーより先にブラッシングを行うのが鉄則です。毛が絡まった状態でシャンプーすると、毛玉が締まってさらに取れにくくなります。
- 短毛種:ラバーブラシやコームで全身を1〜2分なでるように。週1〜2回で十分です。
- 長毛種・ダブルコート種:スリッカーブラシで毛流れに沿って根元からていねいに。週2〜3回を目安にしてください。
- 特に念入りに見る箇所:耳の後ろ、脇の下、内股、尻尾の付け根。ここは毛玉ができやすく、ニオイの発生源にもなります。
ブラッシングを終えたら、被毛と皮膚の状態を指でざっと確認する習慣をつけましょう。赤み・フケ・かさぶた・異臭がないかをチェックするだけで、早期発見につながります。
ステップ2:耳・目・肉球のチェック(週1回)
ブラッシングのついでに行いたいのが、顔まわりと足先のチェックです。梅雨は外耳炎が増える季節でもあり、耳の中が茶色く汚れていたり、臭いが強い場合は早めに対処が必要です。
肉球は散歩後に濡れたまま放置されると角質が柔らかくなりすぎ、ひび割れや炎症を起こすことがあります。散歩から帰ったら足先をタオルでよく拭き、完全に乾かしてから保護クリームを塗るとベストです。
梅雨のシーズンに肉球ケアをサポートするアイテムはこちらです。
ステップ3:シャンプー(月2〜4回、梅雨は多めに)
平時は月1〜2回が一般的なシャンプー頻度ですが、梅雨〜夏は月2〜4回に増やすことで皮脂汚れと雑菌の蓄積を防げます。ただし洗いすぎると皮脂膜が失われてかえって乾燥することがあるので、体臭や汚れの状態を見ながら判断してください。
シャンプーの手順
- ぬるま湯(36〜38℃)で全身をよく濡らす
- シャンプーを手で泡立ててから塗布(原液を直接つけない)
- 指の腹で皮膚をやさしくマッサージ。指間・脇・腹部は特に丁寧に
- すすぎは「もう終わった?」と思ってからさらに1分継続。すすぎ残しが皮膚炎の原因になります
- タオルで押さえるように水分を取り、ドライヤーで完全乾燥(皮膚が温かく感じるまで)
梅雨の皮膚ケアに適したシャンプーをご紹介します。
ステップ4:乾燥(シャンプー後30分以内に完了させる)
飼い主がやりがちな間違いのNo.1が「自然乾燥で済ませてしまうこと」です。特に厚みのある被毛を持つ犬猫は、外側が乾いて見えても皮膚に近い部分が湿ったままになりやすく、これがムレやニオイの温床になります。
- ドライヤーは35〜40cm離して使用し、同じ場所に当て続けない
- 根元から乾かすイメージで、毛をかき分けながら風を当てる
- 完全に乾いたことを確認してからハウスやベッドに戻す
ステップ5:グルーミング後のチェックリスト
以下の項目を毎回確認する習慣をつけると、皮膚トラブルの早期発見につながります。
- 被毛に光沢があり、べたつき・異臭がない
- 皮膚に赤み・フケ・かさぶたがない
- 耳の内側が淡いピンク色で、臭いや分泌物がない
- 指の間・肉球に炎症・腫れがない
- 目やにが過剰でない(少量の茶色は正常範囲)
- 尻尾の付け根に毛玉・汚れがない
- 体をかく・舐める頻度が増えていない
獣医師に相談すべきタイミング
自宅グルーミングのケアをしっかり行っていても、以下のサインが続く場合は動物病院を受診してください。皮膚トラブルのセルフケアは悪化のリスクもあるため、早めの相談が大切です。
- 同じ場所を繰り返し強く掻く、舐め続ける(1日に30分以上)
- 皮膚が赤紫色に変色している、または濡れてジュクジュクしている
- 毛が円形に抜けている(真菌性皮膚炎の可能性)
- 耳を頻繁に振る、頭を傾けるなどの耳の違和感
- グルーミング中にひどく嫌がる・鳴く(痛みがある可能性)
おすすめアイテム|梅雨のグルーミングに使いたい3選
梅雨のグルーミングを効率よく行うためのアイテムです。毎日のケアのハードルを下げるために、道具から整えることもひとつの方法です。
A.P.D.C. ティーツリー シャンプー 500mL 全犬種対応梅雨の皮膚環境を整える天然成分シャンプーAmazonで価格をチェック
マッシャーズ シークレット 肉球保護クリーム 犬猫用 60g散歩後の肉球ケアに。蜜蝋で皮膚を保護Amazonで価格をチェック
ファーミネーター 小型猫 S 短毛種用換毛期の抜け毛をしっかり除去し、被毛の蒸れを防ぐAmazonで価格をチェック
今日からできる3つのアクション
- 今夜、足先と耳を確認する:散歩後に足先を拭くときに、指の間と耳の内側をチェックする。「見るだけ」でOKです。これを毎日の習慣にするだけで異変への気づきが早くなります。
- ブラシを手の届く場所に出す:グルーミングが続かない最大の理由は「道具を出すのが面倒なこと」です。ブラシをソファの横など目につく場所に置くだけで、ながらブラッシングができるようになります。
- シャンプー後の乾燥時間を測る:今週のシャンプーでドライヤーをかける時間を計ってみてください。「なんとなく乾いた感じ」ではなく、「根元まで乾いた状態」を体感として掴むことが、蒸れ予防の第一歩です。
よくある質問
Q1. 梅雨の時期、シャンプーの頻度はどのくらいが適切ですか?
A. 一般的には月2〜4回が目安です。体臭が気になる、散歩後に雨や泥で汚れることが多いなら週1回程度でも問題ありません。ただし洗いすぎは皮脂を落としすぎるため、皮膚の状態を見ながら調整してください。
Q2. 自宅でのブラッシングと、プロのトリミングはどちらが優先ですか?
A. どちらも役割が異なります。自宅ブラッシングは「週2〜3回の日常ケア」、プロのトリミングは「月1〜2回のリセット」と位置づけると理想的です。梅雨は被毛が伸びやすく蒸れやすいため、トリミングでカット長を短くするのも有効な選択肢です。
Q3. 猫も梅雨のグルーミングケアは必要ですか?
A. 必要です。猫は自分でグルーミングを行いますが、換毛期に飲み込む毛量が増え、毛球症のリスクが上がります。週1〜2回のブラッシングで抜け毛を取り除いてあげると、皮膚への蒸れ対策にもなります。
Q4. ドライヤーを怖がる場合はどうすればよいですか?
A. まずドライヤーをつけずに機械を見せることから始め、音に慣れさせるステップを踏みます。音を最小にして体から40cm以上離すと怖がりにくくなります。どうしても難しい場合は、吸水性の高いタオルで徹底的に水分を取り除き、風通しの良い場所で短時間で仕上げる方法が次善策です。
Q5. 梅雨に皮膚トラブルが疑われたとき、市販薬で対処してもよいですか?
A. 原因の特定なしに市販薬を使うのはリスクがあります。細菌性・真菌性・アレルギー性など原因によって治療が異なり、間違ったアプローチで悪化するケースもあります。かゆみや赤みが3日以上続く場合は動物病院で診てもらうのが安全です。
PETTASで記録を仕組み化しよう
この記事で紹介したチェックリストや「今日気になったこと」を毎回覚えておくのは、正直なかなか大変ですよね。
私がPETTASを開発したきっかけも、「あれ、先週も同じ場所を掻いていたっけ?」という曖昧な記憶からくる不安でした。アプリに健康記録をつけておけば、「いつから」「どのくらいの頻度で」変化があったかが時系列で把握でき、動物病院での説明もスムーズになります。
グルーミング後のチェック記録・体重・気になるサインを家族と共有できる機能も備えています。梅雨のケアを記録する習慣、ここから始めてみませんか?
参考文献
- 環境省「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」 — ペットの衛生管理・飼育環境に関する基本指針
- 日本獣医師会「犬の皮膚疾患に関する診療ガイドライン」 — 皮膚炎・外耳炎の季節性発症傾向に関するデータ
- Merck Veterinary Manual "Dermatitis in Dogs and Cats" — 細菌性・真菌性皮膚炎の病態と治療に関する獣医学的根拠
- AAHA "Grooming and Skin Care Guidelines for Pets" (American Animal Hospital Association) — シャンプー頻度・ブラッシング方法に関する推奨基準
- 農林水産省「動物用医薬品の使用について」 — 市販の皮膚ケア製品・シャンプーの安全性に関する規制情報
おすすめ商品5選
#PR Amazonアソシエイトのリンクを含みます





最新記事をメールでお届け
ペットの健康・投薬・保険に関する最新情報を週1回お届けします。
この記事をシェア




