
梅雨の犬の皮膚トラブル5つの原因と対策|湿気・カビ・ホットスポットを防ぐ
PETTAS 編集部
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梅雨に犬の皮膚がべたつく・赤くなる原因はカビと湿気。獣医学的根拠に基づく5つの予防法と、悪化させる飼い主のNG行動を解説。今すぐチェック。
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最終更新: 2026-06-13
梅雨の時期、愛犬の体を触ったら「なんかべたつく」「赤くなってる…」と気づいて焦った経験はありませんか?
実は、湿度が70〜80%を超える梅雨の室内環境は、犬の皮膚にとって非常に過酷な条件です。獣医皮膚科学の研究によると、皮膚の常在真菌であるマラセチアは湿度が高い環境で急増しやすく、健康な犬でも梅雨〜夏にかけて皮膚炎の発症リスクが高まることが知られています。
この記事では、梅雨に犬の皮膚トラブルが起きやすい5つの原因と、飼い主がすぐに実践できる具体的な対策を解説します。
梅雨に犬の皮膚トラブルが増える5つの原因
原因①:湿気によるマラセチア(真菌)の増殖
犬の皮膚には常にマラセチアという酵母菌が存在しています。通常は問題ないのですが、皮膚表面の水分量が増えると爆発的に増殖し、強いかゆみ・べたつき・悪臭の原因になります。特に耳の内側、指の間(趾間部)、脇の下、首まわりなど「湿気がたまりやすいひだ部分」が危険ゾーンです。
原因②:散歩後の「濡れたまま放置」
雨の日の散歩後、足だけ拭いて終わりにしていませんか?これが一番多い原因です。被毛が湿ったまま1〜2時間放置されると、皮膚表面の温度と湿度が上昇し、細菌(主にブドウ球菌)が急増します。短毛種でも下毛(アンダーコート)が密な犬種は、表面が乾いても中がじっとりしていることがよくあります。
原因③:ホットスポット(急性湿性皮膚炎)の突発的な発症
ホットスポットとは、犬が同じ場所を集中的に舐めたり噛んだりすることで皮膚が急速に炎症を起こす状態です。梅雨はかゆみの引き金(ノミ、蒸れ、アレルゲン)が重なりやすく、気づいたら数時間で直径5cm以上の湿潤した炎症部位ができることもあります。特に耳まわりと腰まわりに起きやすいです。
原因④:外耳炎の慢性化
垂れ耳の犬種は耳の通気性が低く、梅雨の時期に外耳炎が急増します。「頭を振る」「耳の入り口が茶色い」「耳を床にこすりつける」などのサインは外耳炎の典型です。放置すると中耳炎に進行し、治療が長期化するため早期発見が重要です。
原因⑤:室内のカビ・ダニアレルゲンの増加
梅雨は室内のカビ胞子とダニ密度が年間を通じて最も高くなる時期です。これらをアレルゲンとするアトピー性皮膚炎を持つ犬では、梅雨になると急激に症状が悪化することがあります。「毎年この時期だけかゆがる」という子は環境アレルゲンを疑うべきです。
飼い主がやりがちなNG行動と見落としやすいサイン
⚠ よくある間違い4つ
- 散歩後、足先しか拭かない — 腹部・脇・指の間・肛門まわりも丁寧に拭く必要があります
- シャンプーしすぎる — 毎日シャンプーすると皮脂バリアが壊れ、逆に皮膚が乾燥・炎症しやすくなります。梅雨でも週1〜2回が目安
- ドライヤーをかけずにタオルだけで終わらせる — タオルドライのみでは被毛の中心部まで乾燥しません。ドライヤー(低温・20〜25cm離す)で根元まで乾かすことが必須
- 「少し赤いだけ」と様子を見続ける — ホットスポットは数時間で急拡大します。「赤くて湿っている」「舐め続けている」なら48時間以内に獣医師へ
👀 見落としやすい初期サイン
- 足を頻繁に舐める(趾間炎の初期)
- 体の一点だけ繰り返し掻く(ホットスポット前兆)
- 耳が少しだけ臭う(外耳炎の最初期)
- 毛並みがべたついて光沢がなくなった(マラセチア増殖)
- 肛門まわりを床にこすりつける(肛門腺の問題、二次感染の入り口)
梅雨の犬の皮膚ケア:具体的な予防チェックリスト
以下を毎日・毎週のルーティンにしてみてください。
毎日の習慣
- 散歩後5分以内に全身(腹部・指の間・耳まわり・脇含む)をタオルで拭く
- 指の間を開いて湿気が残っていないか確認する
- ドライヤーで被毛の根元まで完全乾燥させる(特に長毛種・ダブルコート)
- 室内の湿度を60%以下に保つ(エアコン除湿またはサーキュレーター使用)
- 耳の入り口の臭いと色を軽くチェックする
週1回の習慣
- 抗菌・皮膚ケア成分配合のシャンプーで全身を洗う(週1〜2回)
- 耳の入り口周辺をイヤークリーナーで優しく拭き取る
- 趾間部(指の間)の毛が伸びすぎていないかトリミングする
- 寝床・ベッドのカバーを洗濯し、天日干しまたは乾燥機にかける
月1回の習慣
- 皮膚・被毛の状態を写真で記録する(悪化を比較しやすくなる)
- サプリメント(オメガ3脂肪酸・乳酸菌等)の継続を確認する
梅雨の皮膚ケアにおすすめのアイテム
梅雨の皮膚ケアに実際に役立つアイテムを選びました。シャンプーや耳ケアは特にこの時期の優先度が高いです。
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獣医師に相談すべきタイミング
以下のいずれかに当てはまる場合は、自己処置だけでは悪化する可能性があります。48時間以内を目安に受診してください。
- 赤みや湿潤部位が手のひらサイズ以上になっている
- 強い悪臭・膿のようなにじみがある
- 犬が痛がって患部を触らせない
- 3日以上かゆがり続けている
- 毎年梅雨になると皮膚が悪化する(アトピー・食物アレルギーの可能性)
皮膚科専門の資格を持つ獣医師(皮膚科認定医)がいるクリニックを選ぶと、より的確な診断が受けられます。
今日からできる3ステップ
- 今夜の散歩後から「全身5分乾燥ルーティン」を始める — タオルで全身→ドライヤーで根元まで完全乾燥。これだけで皮膚トラブルの約60%は予防できます
- 室内の湿度計を置いて60%以下をキープする — スマホ連動型湿度計なら外出中も確認できて便利です
- 週1回、指の間・耳・脇の下を触って「においと感触」を確認する — 変化の早期発見が悪化を防ぐ最大の武器です
よくある質問
Q1. 梅雨の時期、シャンプーはどのくらいの頻度が適切ですか?
A. 一般的には週1〜2回が目安です。過度なシャンプーは皮脂バリアを傷め逆効果になります。皮膚トラブルが出ている場合は、獣医師から処方された薬用シャンプーを指示された頻度で使うのが最も安全です。
Q2. ホットスポットは自宅で治せますか?
A. 初期(直径2cm以下・軽い赤みのみ)であれば患部の毛を刈って清潔に保つことで改善する場合もありますが、湿潤・膿・急拡大が見られる場合は必ず獣医師に相談してください。48時間で急拡大するケースもあり、抗生物質やステロイド処置が必要になることがあります。
Q3. 梅雨の外耳炎予防に耳掃除はどのくらいすればいいですか?
A. 垂れ耳の犬は週1回、立ち耳の犬は2週に1回程度が目安です。ただし必要以上の耳掃除はかえって炎症を引き起こすため、「臭いがない・汚れが見えない場合は拭かない」が基本です。
Q4. 皮膚トラブルにサプリメントは効果がありますか?
A. オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)は皮膚のバリア機能をサポートするエビデンスがあり、皮膚科領域で広く使われています。乳酸菌系サプリも腸内環境を通じて免疫機能に働きかける可能性が示されています。ただしサプリは予防・補助的役割で、すでに炎症がある場合は獣医師の治療が優先です。
Q5. 梅雨の皮膚ケア、費用はどのくらいかかりますか?
A. 予防ケアであれば月2,000〜5,000円程度(シャンプー+耳ケア用品)が目安です。一方、皮膚炎で動物病院を受診した場合は1回3,000〜8,000円(診察+薬代)が相場で、アトピー性皮膚炎の場合は月1万円以上かかることもあります。予防コストが圧倒的に低くなります。
PETTASで皮膚ケアの記録を仕組み化する
「先週より赤くなってる気がするけど、前回どんな状態だったっけ…」これ、皮膚トラブルで一番困るパターンです。
写真と記録が残っていれば、悪化の速度が一目でわかり、獣医師への説明も格段にスムーズになります。
私が開発したPETTASでは、健康記録タイムラインに写真付きメモを残せるので、「いつからかゆがり始めたか」「どのシャンプーに替えたときに改善したか」といった変化を追いかけられます。耳ケアやシャンプーの投薬リマインダーとしても使えるので、週1ケアの忘れ防止にも役立ちます。
梅雨の皮膚ケア管理、PETTASで仕組み化してみてください。
参考文献
- 日本獣医皮膚科学会(JSVD) — 犬のマラセチア皮膚炎・アトピー性皮膚炎の診断・治療ガイドライン
- 環境省 動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針 — ペットの適切な飼育環境に関する行政指針
- Merck Veterinary Manual — Malassezia Dermatitis — マラセチア皮膚炎の病態・治療に関する国際的獣医学資料
- AAHA Dermatology Guidelines for Dogs and Cats (AAHA) — アメリカ動物病院協会による皮膚疾患ガイドライン
- 農林水産省 動物用医薬品(薬用シャンプー・外耳炎治療薬)承認情報 — 動物用医薬品の承認・安全性情報
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