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【2026年】犬猫のワクチン接種スケジュール一覧|時期・費用・種類を獣医師監修で解説

【2026年】犬猫のワクチン接種スケジュール一覧|時期・費用・種類を獣医師監修で解説

子犬・子猫の初回接種はいつ?コアワクチンとノンコアの違い、年1回vs3年ごとの判断基準、費用目安を一覧で比較。接種後の副反応と記録管理のコツも解説。

ワクチン接種はペットの健康を守る基本

ワクチンは、感染症からペットの命を守るもっとも確実な予防手段です。しかし、「いつ」「何を」接種すべきかを正確に把握しているオーナーは意外と少ないのが実情です。

犬と猫ではワクチンの種類・スケジュール・法的義務がまったく異なります。この記事では、犬と猫それぞれのワクチン体系を比較しながら整理し、費用の目安や管理のポイントまでお伝えします。

犬と猫のワクチン体系比較

まず全体像を把握しましょう。犬と猫のワクチン事情は大きく異なります。

項目
法的義務のあるワクチン狂犬病(毎年1回)なし
コアワクチンの種類ジステンパー、パルボ、アデノウイルス猫汎白血球減少症、カリシウイルス、ヘルペスウイルス
一般的な混合ワクチン5種〜9種3種〜5種
子犬・子猫の初回接種開始生後6〜8週生後8週
初回接種の回数2〜3回2〜3回
成犬・成猫の追加接種コア: 3年に1回 / ノンコア: 毎年コア: 3年に1回 / ノンコア: 毎年
年間費用の目安8,000〜15,000円4,000〜8,000円

犬のワクチンスケジュール

狂犬病ワクチン(法律で義務)

  • 対象: 生後91日以上のすべての犬
  • 初回: 生後91日以降に1回
  • 追加接種: 毎年1回(4月〜6月の集合注射、または動物病院で通年接種可能)
  • 費用: 集合注射で3,000〜3,500円、動物病院で3,500〜4,000円+診察料
  • 狂犬病予防法により、接種は飼い主の法的義務です。未接種の場合、20万円以下の罰金が科される可能性があります

混合ワクチン(任意だが強く推奨)

  • 5種〜9種混合が一般的。生活環境に応じて獣医師と相談して選択します
  • 子犬: 生後6〜8週から、3〜4週間隔で2〜3回接種
  • 成犬: 初年度接種完了後、1年後に追加接種。以降は1〜3年ごと(ワクチンの種類による)
  • 費用: 5種混合で5,000〜8,000円、8種混合で7,000〜10,000円

主な予防対象: ジステンパー、パルボウイルス、アデノウイルス、パラインフルエンザ、レプトスピラなど

犬の子犬スケジュール早見表

時期接種内容備考
生後6〜8週混合ワクチン1回目ブリーダーが済ませていることが多い
生後10〜12週混合ワクチン2回目お迎え後の最初の接種
生後14〜16週混合ワクチン3回目 + 狂犬病移行抗体消失期。この接種が最重要
1歳混合ワクチン追加 + 狂犬病2回目ブースター接種

犬のワクチンについてさらに詳しく知りたい方は、犬のワクチン接種スケジュール完全ガイドもあわせてご覧ください。

猫のワクチンスケジュール

猫には狂犬病ワクチンの法的義務はありませんが、感染症のリスクは確実に存在します。特に多頭飼育や外出する猫は、ワクチンによる予防が不可欠です。

猫のコアワクチン(3種混合)

猫のコアワクチンは3種類の感染症を予防します。いずれも感染力が強く、室内飼いの猫でも飼い主の衣服や靴を介して感染する可能性があります。

ワクチン予防対象症状致死率
猫汎白血球減少症(FPV)パルボウイルス激しい嘔吐・下痢、白血球激減子猫で90%以上
猫カリシウイルス(FCV)カリシウイルス口内炎、くしゃみ、発熱低いが慢性化しやすい
猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)ヘルペスウイルス鼻水、くしゃみ、結膜炎低いが再発を繰り返す
  • 費用: 3種混合で4,000〜6,000円

猫のノンコアワクチン

ワクチン推奨される猫費用目安
猫白血病ウイルス(FeLV)外出する猫、多頭飼育5,000〜7,000円(単独)/ 4種・5種混合に含む場合あり
猫免疫不全ウイルス(FIV/猫エイズ)外出する猫、喧嘩のリスクがある猫5,000〜7,000円
クラミジア多頭飼育、ブリーダー環境5種混合に含まれることが多い

猫白血病ウイルス(FeLV)ワクチンの判断基準

FeLVは感染猫との接触(グルーミング、食器の共有、咬傷)で伝染します。完全室内飼育で他の猫との接触がなければリスクは低いですが、以下の場合は接種を検討してください。

  • 外に出る機会がある(ベランダ含む)
  • 新しい猫を迎える予定がある
  • 同居猫のFeLV検査が陰性と確認されていない

接種前にFeLV検査(血液検査、3,000〜5,000円)を受けることが推奨されます。すでに感染している場合、ワクチンは効果がありません。

猫の子猫スケジュール早見表

時期接種内容備考
生後8週3種混合ワクチン1回目母猫からの移行抗体が減少し始める時期
生後12週3種混合ワクチン2回目 + FeLV1回目(必要な場合)FeLV接種前に血液検査推奨
生後16週3種混合ワクチン3回目 + FeLV2回目(必要な場合)移行抗体がほぼ消失
1歳3種混合追加接種ブースター接種で免疫を確立

成猫の追加接種

  • 3種混合コアワクチン: 世界小動物獣医師会(WSAVA)のガイドラインでは3年に1回が推奨されています。ただし日本では年1回を推奨する動物病院もまだ多いため、かかりつけ医と相談してください
  • FeLVワクチン: リスクが継続する場合は毎年1回
  • FIVワクチン: リスクが継続する場合は毎年1回

猫特有の注意点: ワクチン関連肉腫(VAS)

猫では非常にまれ(1万〜3万頭に1頭)ですが、ワクチン接種部位に悪性腫瘍(肉腫)が発生する「ワクチン関連肉腫(VAS)」が報告されています。

  • 発生率は低いものの、発生した場合は外科手術が必要になることが多い
  • 近年は接種部位を四肢に限定する動物病院が増えています(万が一の際に切除しやすいため)
  • 接種後に接種部位のしこりが3か月以上残る・大きくなる場合は、速やかに獣医師に相談してください

この事実はワクチン接種を避ける理由にはなりません。感染症のリスクのほうが圧倒的に高く、ワクチンのメリットがリスクを大きく上回ります。

「毎年接種」か「3年に1回」か — 抗体価検査という選択肢

日本の多くの動物病院ではコアワクチンを毎年推奨していますが、世界小動物獣医師会(WSAVA)のガイドラインでは「コアワクチンは3年に1回で十分な免疫が維持される」とされています。

この乖離に悩む飼い主が増えていますが、第三の選択肢として**抗体価検査(VacciCheck等)**があります。

抗体価検査とは

採血で現在の免疫抗体の量を調べ、ワクチンの追加接種が必要かどうかを科学的に判断する検査です。

項目内容
費用5,000〜10,000円(検査のみ)
対象コアワクチン(犬: ジステンパー・パルボ・アデノ / 猫: パルボ等)
結果「十分な抗体あり → 今年は接種不要」または「抗体低下 → 追加接種推奨」
所要時間院内検査なら30分〜当日、外注なら数日〜1週間

こんな場合に検討を

  • 高齢のペットでワクチンの副反応が心配
  • 過去にアレルギー反応を起こしたことがある
  • 毎年の接種が本当に必要か疑問がある
  • 持病があり、ワクチン接種のリスクとベネフィットを慎重に判断したい

検査結果と接種履歴をセットで記録しておくことで、次回以降の接種判断の精度が上がります。かかりつけの獣医師と相談しながら、ペットに合った接種計画を立てましょう。

犬猫共通: ワクチン接種後の注意点

接種後24〜48時間は、以下の点に注意して様子を観察してください。

  • 軽度の副反応: 元気がない、食欲低下、接種部位の腫れ。多くは1〜2日で回復します
  • 重度の副反応(まれ): 顔の腫れ、嘔吐、呼吸困難、ぐったりする。すぐに動物病院に連絡してください
  • 接種当日は激しい運動やシャンプーを避けましょう
  • 接種後30分は動物病院の近くで待機するのが安全です

犬と猫で副反応の出方に違いはある?

犬ではムーンフェイス(顔の腫れ)がアレルギー反応の典型的な症状として知られています。一方、猫では接種部位の局所反応(腫れ・痛み)が比較的多く見られます。いずれも多くの場合は自然に回復しますが、症状が24時間以上続く場合は受診をおすすめします。

年間ワクチン費用の比較

ワクチンにかかる年間費用を犬と猫で比較してみましょう。

項目犬(年間)猫(年間)
コアワクチン5,000〜10,000円4,000〜6,000円
狂犬病ワクチン3,000〜4,000円なし(義務なし)
ノンコアワクチン環境次第で追加FeLV/FIVで+5,000〜7,000円
合計目安8,000〜15,000円4,000〜13,000円
子犬・子猫の初年度20,000〜30,000円12,000〜20,000円

この費用は感染症の治療費と比べれば格段に安価です。例えばパルボウイルスの治療費は入院を含めると10万〜30万円以上かかることもあります。

接種記録を確実に残すには

ワクチンの接種記録は、以下のような場面で必要になります。

  • ペットホテル・ドッグラン利用時の提示
  • 転院時に過去の接種履歴を伝える
  • 次回接種時期を正確に判断する
  • ペット保険の請求で予防接種の実施を証明する

紙の接種証明書は紛失しやすく、必要なときに見つからないことも珍しくありません。特に犬と猫を両方飼っている家庭では、どの証明書がどのペットのものか混乱しがちです。デジタルで記録を残しておくと、ペットごとに整理でき、いつでもすぐに確認できます。

よくある質問

Q1. 犬と猫を同時に飼っている場合、ワクチンのスケジュールは合わせたほうがいい?

A. 同日に接種する必要はありません。むしろ別日にすることで、副反応が出た場合にどちらのペットに起きたかを特定しやすくなります。ただし通院の手間を減らしたい場合は、同日に別々のペットを接種することも可能です。獣医師に事前に相談しておきましょう。

Q2. 完全室内飼いの猫にもワクチンは必要?

A. はい、必要です。猫汎白血球減少症(パルボ)のウイルスは非常に強く、飼い主の靴や衣服に付着して室内に持ち込まれる可能性があります。環境中で数か月〜1年以上生存するため、完全室内飼いでも感染リスクはゼロではありません。最低限3種混合コアワクチンの接種が推奨されます。

Q3. ワクチンの接種時期を過ぎてしまった場合はどうすればいい?

A. 気づいた時点で早めに動物病院に連絡してください。数週間〜1か月程度の遅れであれば、通常通り追加接種するだけで問題ないことが多いです。半年以上空いた場合は、抗体検査を行うか、再度複数回の接種が必要になる場合があります。

Q4. 老犬・老猫のワクチンはいつまで続けるべき?

A. 年齢だけで接種を中止する明確な基準はありません。高齢になると免疫力が低下するため、むしろワクチンの重要性は増します。ただし持病がある場合はワクチン接種のリスクとベネフィットのバランスを獣医師と相談して判断してください。抗体検査で免疫の状態を確認してから決める方法もあります。

Q5. 猫のFIV(猫エイズ)ワクチンは打つべき?

A. FIVワクチンは、主に外出する猫で他の猫との喧嘩(咬傷による感染)のリスクがある場合に検討されます。完全室内飼いで感染リスクが極めて低い場合は、接種しないという判断も合理的です。なお、FIVワクチンを接種すると抗体検査で陽性と出るため、今後の検査に影響する点も考慮が必要です。

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