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犬のワクチン接種スケジュール完全ガイド|時期・種類・費用まとめ

犬のワクチン接種はいつ・何を・いくらで?子犬の初回接種から成犬の追加接種まで、狂犬病ワクチンと混合ワクチンのスケジュール・費用・副反応の注意点を獣医師監修のもと徹底解説します。

犬のワクチン、いつ何を接種すべき?

子犬を迎えたばかりの飼い主さんが最初に直面するのがワクチン接種のスケジュールです。「何種混合を選べばいい?」「追加接種はいつ?」「費用はどのくらい?」——疑問は尽きません。

犬のワクチンは法律で義務づけられている狂犬病ワクチンと、任意だが強く推奨される混合ワクチンの2種類に分かれます。この記事では、それぞれのスケジュール・費用・注意点を体系的にまとめます。

犬のワクチンの種類

コアワクチン(すべての犬に推奨)

コアワクチンは、感染すると致死率が高い・人にも感染する(人獣共通感染症)といった理由から、すべての犬に接種が推奨されるワクチンです。

ワクチン予防対象備考
狂犬病狂犬病ウイルス法律で接種義務。毎年1回
ジステンパー犬ジステンパーウイルス致死率が高い。子犬に特に危険
パルボウイルス犬パルボウイルス激しい下痢・嘔吐。子犬の致死率80%以上
アデノウイルス(1型・2型)犬伝染性肝炎・犬伝染性喉頭気管炎1型は肝炎、2型は呼吸器疾患

ノンコアワクチン(生活環境に応じて選択)

ワクチン予防対象推奨される犬
パラインフルエンザ犬パラインフルエンザウイルスドッグランやペットホテル利用犬
レプトスピラレプトスピラ菌水辺に行く犬、野生動物との接触がある犬
ボルデテラケンネルコフの原因菌多頭飼育環境、保育施設利用犬
犬コロナウイルス犬コロナウイルス集団生活をする犬

混合ワクチンの「◯種」の違い

動物病院でよく見る「5種混合」「8種混合」などは、コアワクチンにノンコアワクチンを組み合わせたものです。

  • 5種混合: コアワクチン4種 + パラインフルエンザ(室内飼いの犬に一般的)
  • 6種混合: 5種 + コロナウイルス
  • 8種混合: 5種 + レプトスピラ2種 + コロナウイルス
  • 9種混合: 5種 + レプトスピラ4種

どれを選ぶかは犬の生活環境によります。散歩程度の外出なら5種で十分なことが多く、山やキャンプに行く犬はレプトスピラを含む8種以上が推奨されます。

子犬のワクチンスケジュール

子犬は母犬からの移行抗体が徐々に減少するため、段階的にワクチンを接種して免疫を確立させます。

時期接種内容備考
生後6〜8週混合ワクチン1回目ブリーダーが済ませていることが多い
生後10〜12週混合ワクチン2回目お迎え後の最初の接種
生後14〜16週混合ワクチン3回目 + 狂犬病1回目移行抗体が消失する時期。この接種が最重要
1歳(初回から1年後)混合ワクチン追加接種 + 狂犬病2回目免疫を確実にするための「ブースター」

重要: 3回目の接種が完了するまでは、不特定多数の犬が集まる場所(ドッグラン・ペットショップなど)への外出は控えてください。ただし、社会化のために安全な場所での散歩や人との触れ合いは推奨されます。

成犬のワクチンスケジュール

成犬になった後の追加接種頻度は、世界小動物獣医師会(WSAVA)のガイドラインに基づくと以下が推奨されています。

ワクチン推奨頻度備考
狂犬病毎年1回法律義務。4〜6月の集合注射または通年で動物病院にて
コアワクチン(ジステンパー・パルボ・アデノ)3年に1回抗体検査で判断する病院も増加中
ノンコアワクチン(レプトスピラ等)毎年1回免疫持続期間が短いため

近年は「不必要な過剰接種を避ける」流れが強まっており、抗体検査(ワクチチェック等)を行って抗体が十分あれば接種を見送る動物病院も増えています。かかりつけ医と相談して方針を決めましょう。

ワクチン接種の費用目安

費用は地域・病院・ワクチンの種類によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

項目費用目安
狂犬病ワクチン(集合注射)3,000〜3,500円(注射済票交付手数料込み)
狂犬病ワクチン(動物病院)3,500〜4,000円 + 診察料
5種混合ワクチン5,000〜8,000円
8種混合ワクチン7,000〜10,000円
抗体検査(ワクチチェック)5,000〜10,000円
初回の健康診断 + ワクチンセット10,000〜15,000円

年間のワクチン費用の目安: 狂犬病 + 混合ワクチンで年間8,000〜15,000円程度。子犬の初年度は3回接種のため20,000〜30,000円ほどかかります。

ワクチン接種後の副反応と対処法

ワクチン接種後24〜48時間は、副反応に注意して様子を観察してください。

軽度の副反応(よくある・多くは自然回復)

  • 元気がない・ぐったりする
  • 食欲の低下
  • 接種部位の腫れ・痛み
  • 微熱

重度の副反応(まれだが緊急性が高い)

  • 顔の腫れ(ムーンフェイス):アレルギー反応
  • 嘔吐・下痢
  • 呼吸困難
  • ぐったりして立てない
  • 接種後30分以内のアナフィラキシー

接種後30分は病院の近くで待機し、異常がないことを確認してから帰宅しましょう。帰宅後も当日はシャンプーや激しい運動を避け、安静に過ごしてください。

ワクチン接種記録を残す重要性

ワクチンの接種記録は以下の場面で必要になります。

  • ペットホテル・ドッグランの利用: ワクチン証明書の提示が求められる
  • 転院・引っ越し: 過去の接種履歴がないと正確なスケジュールが組めない
  • 海外渡航: 狂犬病ワクチンの接種証明が必須
  • 次回接種の判断: 前回の接種日が不明だと無駄な追加接種になる

紙の証明書は紛失しやすいため、デジタルでバックアップを取っておくことを強くおすすめします。

よくある質問

Q1. ワクチンを打っていない成犬を今から接種しても効果はある?

A. はい、効果があります。成犬でもワクチン未接種であれば、子犬と同様に初回は2〜3回の接種を3〜4週間隔で行い、その後年1回(または3年に1回)の追加接種で免疫を維持できます。何歳からでも始められますので、まずは獣医師に相談してください。

Q2. 混合ワクチンと狂犬病ワクチンは同時に接種できる?

A. 一般的には2〜4週間の間隔を空けることが推奨されています。同時接種すると副反応のリスクが高まる可能性があるため、獣医師のスケジュール提案に従いましょう。

Q3. 前回のワクチンから3年以上空いてしまった場合は?

A. 免疫が十分に残っていない可能性があるため、抗体検査を行うか、新規接種として2回連続投与を行う場合があります。かかりつけ医に前回の接種日を伝えて相談してください。記録がない場合は安全策として再接種を行うのが一般的です。

Q4. 持病のある犬でもワクチンは接種できる?

A. 持病の種類や状態によります。免疫抑制剤を使用している犬や重度のアレルギー体質の犬は、ワクチンの種類やタイミングの調整が必要です。必ずかかりつけ医に持病と服用中の薬を伝えた上で判断してもらいましょう。

Q5. 室内飼いの犬でもワクチンは必要?

A. 必要です。狂犬病は法律義務ですし、散歩中の他犬との接触や、飼い主の靴・衣服を介してウイルスを持ち込む可能性があります。室内飼いでも最低限コアワクチンの接種は強く推奨されます。

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